はじめに
おもしろかった！
観て良かった！！この一言に尽きます。
内容について書いていきますので、まだ観ていなくてこれから観るという方は
ネタバレになりますので、ご注意ください。
今までの歴代の映画作品がちりばめられている
今までの宮崎駿監督の作品が随所にちりばめられちるのでではないか
と感じました。
映画冒頭のシーンでは戦争の描写でした。
爆弾が街に投下され火の海になっています。
このシーンを観て『あれ？』と思ったのがきっかけです。
それは映画【火垂るの墓】に似ていたからです。
火垂るの墓はボクは観れないんです。どんどん弱っていく妹せつ子を観るのが
かわいそうすぎて胸が痛くて観れないんです。
また、戦争か・・・と少し暗い気持ちになりました。
青サギ登場
しばらくすると場面が変わり
お屋敷に行くことに。
そこで庭を飛んでいる青サギに気をとられます。
青サギを追いかけているうちに青サギの中からおじさんが出てくるのです。
このあたりから、おもしろい！と思いました。
宮崎駿監督の不思議な世界が広がっているからです。
現実世界ではないどこか違う世界。だけど繋がっている世界へ連れていってくれます。
森や屋敷、トンネルが出てきます。
森は『となりのトトロ』を思い出させてくれます。
屋敷は『ハウルの動く城』を。
トンネルは『千と千尋の神隠し』を連想させてくれました。
もうわくわくが止まりません。
大好きなジブリの作品が一堂に集まっているではありませんか。
異世界での案内人は現実世界で世話人をしてくれていたおばあちゃんが
若い姿で案内をしてくれていました。あのおばあちゃんは向こうの異世界の住人だったのかもしれません。異世界と現実世界が繋がっている部分もあるので、どこがどう繋がっているのかを考えるのも楽しいです。
主人公の継母の想い
異世界に継母が引きこもってしまい帰ってきません。
主人公が迎えに行くのですが、その途中実のお母さんの若いころと出会ったりします。
とても可愛いです。お母さんは異世界では炎の巫女と呼ばれていました。
現実世界では、戦争の空襲により病院で焼け死んでしまったのですが。
若いころは異世界で炎の巫女として活躍していたのかもしれません。
最後、死ぬと分かっていても現実世界に戻るシーンは感動しました。
『あなたに会えるのなら悪くないわね』というようなセリフを言っていたと思います。うる覚えですが。
そして、なんとか異世界の奥の方に引きこもった継母のところにたどり着きます。ちなみにこの継母は実のお母さんの妹だそうです。
戦争があった時代はこういうことも多かったと聞いたことがあります。
で、なんとかたどり着いたのですが継母が言った言葉がとても印象的でした。
『なんで来たの！！！』
『お前なんか嫌いだ！！！』
『帰れ！！！！』
と大声ですごい剣幕で言うのです。
なんでこんなことを言ったのかなぁと考えました。
継母はおそらく、自分の実の子どもと比べて差別してしまう、区別してしまう、嫌ってしまう
そんな自分のことがイヤで引きこもってしまったんだろうなぁと思いました。
主人公のことをいなくなってしまえばいいのにとか、消えてしまえばいいのにと考えてしまう
自分のことがイヤだったんだろうなぁと感じました。
異世界を作ったおじいちゃん
異世界を作ったおじいちゃんが出てきます。
宮崎駿監督だと思いました。
そのおじいちゃんの上には石が浮いています。
『天空の城ラピュタ』です。
机の上には絶妙なバランスで石が何段にも重なっています。
その絶妙なバランスで成り立っていた石を崩したとき
異世界も崩れてなくなってしまいます。
異世界が崩れていくシーンを観て
あぁ、最後の作品なのかなと思えてしまい悲しくなりました。
主人公たちもみんな現実世界に戻れてハッピーエンドでした。
ですが、エンドロールが流れるとなぜか涙が溢れてきました。
これまで、たくさんの面白い作品と夢や希望やわくわくをくれた宮崎駿監督への
感謝の涙だったのかもしれません。感動を本当にありがとうございました。
できることなら、次回作も観たい！！というわがままを書かせていただき感想を終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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